【車中泊初心者必見】車中泊の快適さをアップする!必須グッズ6選

車中泊をはじめたいけど、何を用意したらいいかわからないよ

いち

優先的に用意したいのは3つ
後回しでも絶対に揃えたい物がさらに3つあります。

車を寝床にする「車中泊」は、時間を有効に使いたい人や宿泊費を抑えたい人にとって、リーズナブルに旅行を楽しむ手段として広く親しまれています。コロナ禍以降は非常時の避難場所としての利用や、旅行以外の目的での需要も高まり、車中泊に関連する商品やサービスの市場が拡大しています。

こうした人気の高まりを受け、車中泊を始めてみたいと思う方も多いかと思います。しかし、車中泊を始める際にどのようなグッズを揃えるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、10年以上の車中泊経験を元に、車中泊する上で本当に必要なグッズを6つ紹介します。これらのグッズがあれば、車中泊の快適さが格段にアップすること間違いなしです!

この記事を書いた人
  • ブログ管理人の「いち」です
  • 登山歴、車中泊歴10年以上
  • 登山前泊に車中泊し、夜明けとともに行動するスタイル
  • 愛車はシャトル
  • ブログでは、山歩きや車中泊について発信しています

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目次

車中泊には三種の神器があるといわれます。マット、寝袋(シュラフ)、シェード(カーテン)の3つです。1泊だけの車中泊であれば、この3つのグッズがなくてもなんとかなりますが、何度も車中泊することを想定しているのであれば、優先的に揃えたいグッズです。

三種の神器以外のおすすめグッズは、耳栓、LEDランタン、ポータブル電源です。これらは三種の神器ほど優先度は高くはありませんが、車中泊の快適さを押し上げてくれる優良なサポーターです。

これら6つのグッズの期待できる効果をまとめたのが次の表になります。

スクロールできます
グッズ効果
マットシートの段差を解消したり、クッション性能が大幅にアップし、背中が痛くなりにくくな
寝袋(シュラフ)保温性が向上し、暖かく眠れる
シェード(カーテン)防犯性・遮光性・断熱性がアップする
耳栓周囲の音を軽減し、安眠をサポートする
LEDランタン適度な照明で車内を明るく保つ。バッテリー上がりの心配から解放される。
ポータブル電源家電の使用が可能になり、車中泊の楽しみの幅が広がる。

次からはそれぞれのグッズについて、詳しく解説していきます。

車の座席を倒してフラットにした際、そのまま硬い座席に直接寝ると、腰や背中に痛みが生じることもあります。この問題を解決するのがマットです。マットは、ごく小さな段差や隙間を解消し、車の底からの冷気も防いでくれる役目もあります。

折り畳み式のマット
インフレーター式のマット

折り畳み式やインフレーター式(空気で膨らませる方式)など様々な種類の車中泊向けマットが市販されていて、値段もピンキリです。

マットを選ぶ際に、特に気を付けたいのがマットの厚さです。マットが薄すぎると、床面の硬さを解消しきれなかったり、車の底からの冷えが気になることにつながります。5cm以上の厚さがあれば、床面の硬さが気にならない程度の厚さになりますので、ひとつの目安にしてください。

シャトルでのマット使用例

段差解消用のジャバラの薄めのマット
ジャバラマットを下に、折り畳み式のマットを敷きます
完成

筆者のシャトルでのマット使用例をご紹介します。
まず段差を解消するためにジャバラ式のマットを床面に敷きます。ジャバラ式なので、段差の部分を集中的に厚めにするなどのカスタマイズが容易なので重宝します。

ジャバラマットの上に折り畳みマット(厚さ6cm)を広げて完成です。

・THERMAREST サーマレスト Zライト レギュラー

高反発プロファイル マルチマットレス

寝袋は、特に朝晩が冷える時期に欠かせないアイテムです。夏はタオルケットでも代用できますが、寒い時期には寝袋が必要です。

寝袋には、保温性が高い「マミー型」と、自由に寝返りを打ちやすい「封筒型」の2種類があります。

マミー型寝袋
封筒型寝袋
  良いポイント 微妙なポイント
マミー型・密封性が高く、保温性が高い
・収納がコンパクト
・身動きがとりにくく、寝返りをうちにくい
封筒型・圧迫感がなく、布団のような感覚で眠れる・空気が寝袋の中に入りやすく、保温性がマミー型よりも低い

それぞれに一長一短はありますが、保温性重視か寝返りのうちやすさ等の快適性重視かを考えて選ぶことをおすすめします。また、具体的な寝袋を検討する際は、保温の目安となる快適使用温度の表示や収納性に着目することが大切です。

快適使用温度とは、その寝袋で快適に眠れる温度の目安を示しています。これは、快適使用温度と併せて表記されることの多い限界使用温度(かろうじて眠れる最低温度)とは異なります。一般的に限界使用温度(最低使用温度、下限温度などメーカーごとに呼称が異なる)にプラス5~10℃したものが快適使用温度と呼ばれています。
一例として、冬の車中泊を快適に過ごすためには、快適使用温度が-5℃以下のシュラフを選ぶことが推奨されています。

また、収納性については、シュラフの素材が化繊かダウンかによって大きく異なってきます。素材が化繊の場合は、かさばりやすく、素材がダウンの場合は、コンパクトに収納しやすいのが一般的な特徴になります。

化繊シュラフの特徴 ・価格が手ごろ
          ・かさばりやすい
          ・ダウンに比べて重い

ダウンシュラフの特徴 ・軽い
           ・コンパクトに収納
           ・高めの価格

シャトルでのシュラフ使用例

冬用の化繊シュラフ。かなり大きい
ゆったりしているため、寝返りをうちやすい。一方、密閉度はそこまで高くないが、保温性は高い
コンパクトな夏用のダウンシュラフ

筆者のシャトルでのシュラフ使用例をご紹介します。

冬用のシュラフは、マミー型の化繊シュラフを使用しています。収納袋に入れていてもかさばるのが難点ですが、寝返りをうちやすく、ゆったりしているにもかかわらず保温性が優秀です。快適睡眠温度域は14℃から-12℃で、真冬でも快適に車中泊をすることができます。

春~秋用のシュラフは、マミー型のダウンシュラフを使用しています。登山用のシュラフを車中泊でも使い回しています。このシュラフは、軽量コンパクト(約550g)が特徴的で、持ち運びや収納性に秀でています。最低使用温度は2℃(≒快適使用温度 7℃~12℃)となっていて、11月くらいまでは問題なく車中泊に使えます。

Bears Rock -32度 マミー型 ワイド

イスカ エア プラス 280(シャトル使用例のイスカ エア300 SL(廃番)類似モデル)

車の窓に吸盤などで取り付けるシェードは、車中泊において欠かせないアイテムです。外からの光を遮断し、暗い環境の車内をつくり出すことができ、快適な睡眠につなげることができます。また、シェードがないと外から車内が丸見えになり、防犯上のリスクも高くなります。

百均やホームセンターで購入できる日よけのシェードでも効果はありますが、サイズが合わないため遮光性が低いことがあります。一方、車種別に設計されたシェードも販売されていて、こちらは遮光性が非常に高い上に、冬場の外気からの冷気を防ぐ効果も期待できます。非常に優秀な車種別シェードですが、それなりにお値段がする場合が多く、価格は2万円以上になることもあります。

車種別の専用シェード

良いポイント

・外から車内を完全に見えなくできる。

・ダントツの遮光性。ほぼすき間なく窓に装着できるので、光が入ってこない。

・装着・着脱が簡単。吸盤で張り付けるだけなので、手間がかからない。

微妙なポイント

・価格が高い。フロントとリア全部揃えると車種にもよるが、数万円かかることも。

百均やホームセンターのシェード

良いポイント

・外から車内を見えにくくできる。

・どこでも気軽に買うことができる。

・安い。高くても千円前後で準備できる。

微妙なポイント

・全ての窓にフィットさせるのは難しく、遮光性はイマイチ。

・ペラペラで、窓に密着しないので断熱性は期待できない。

シャトルでのシェード使用例

筆者のシャトルでのシェード使用例をご紹介します。

車種別の専用シェードを装着した状態
ホームセンターの市販シェードを装着した状態
車種別の専用シェードを装着した状態② 車内
ホームセンターの市販シェードを装着した状態② 車内

車種専用のシェードとホームセンターで購入したシェードとの最も大きな違いは、車内に入る光量の違いです。上の写真のように専用シェードを使用すると、ほぼすき間なく窓に装着できるので、車内に入ってくる光を効率的に遮断することができます。

いびつな形をした小窓は、市販のシェードでは対応しにくい
車種別専用シェードなら小窓もすべて遮光できる

フロントやリアなどの大きな窓に対応するシェードならば、ホームセンター等でも調達することはできますが、車種別に設けられた小さな窓には、なかなか対応するシェードをホームセンターで見つけることは難しいです。
その点、車種別シェードであれば、小窓用にもフィットするシェードが型どりされているので、抜群の遮光性を誇ります。

一度購入してしまえば、長く使えて満足度も高い車種別シェードですが、シェードに1~2万円はやはり高いと感じる方が多いかと思います。

車中泊を始めたばかりのときに車種別シェードを無理して買わなくても、まずはホームセンター等で手軽に手に入るシェードで十分かと思います。車中泊に慣れてきて、遮光性に不満が出てきたら、車種別シェードを検討してみても良いかもしれません。

車中泊をしていると、周囲の音が気になることがあります。車の走行音や他の車のアイドリング音、近くの人の話し声などが気になって眠れないことも。耳栓は、こうしたノイズを軽減してくれるアイテムです。特に夏は窓を開けて過ごすことが多く、外の音が気になる場合には必須のアイテムといえます。

自分の耳に合ったサイズの耳栓は、就寝時に装着しておけば朝まで外れることもありませんので、駐車した場所が多少騒々しくても快適に眠ることができます。

耳栓の効果

耳栓には、どのくらい音を軽減できるかといった目安であるNRR(ノイズ・リダクション・レイティング)といった指標があります。市販されている耳栓は、NRRの値が30(単位:デシベル)前後のものが多いです。これは、周囲の環境音が70デシベルだった場合に、耳栓を付けることで40デシベルの騒音レベルまで軽減できる、という意味になります。

スクロールできます
騒音の大きさ聞こえる音の目安具体的な例
20デシベルほとんど聞こえない木の葉のふれあう音、雪の降る音、小さな寝息程度
30デシベル静か深夜の郊外の静けさ、鉛筆の執筆音程度
40デシベル静か閑静な住宅地の昼間、図書館内で感じるレベル
50デシベル普通静かな事務所の中、家庭用エアコンの室外機、木々のざわめき程度
60デシベル普通普通の会話、走行中の自動車内、デパート店内程度
70~80デシベルうるさい騒々しい事務所の中、騒々しい街頭、高速走行中の自動車内、電話のベル
90~100デシベル非常にうるさい犬の鳴き声、カラオケルームで感じる音と同じ大きさ
騒音のレベルに応じた具体的な音の大きさとその例

個人的には色々試してみた結果、ハワードレイト社の耳栓(特にハワードレイト ファームフィット)がおすすめです。やや小さめですが遮音性が高い上に、耳のフィット感が素晴らしく、寝返りをうっても外れにくい文句のつけようのない耳栓です。

複数のハワードレイト製品をお試しできるセットもあるので、自分に合ったものを見つけるのに便利です。いくつか試して、自分に合った耳栓を見つけていくのがおすすめです。

耳栓の選び方や他の耳栓については、以下の記事を参考にしてください。

ハワードレイト ファームフィット(HOWARD LEIGHT Firm Fit


ハワードレイトお試しセット

夜間や早朝の車内において、光源の確保は重要な課題です。車内灯は便利ですが、つけっぱなしにしてバッテリーが上がる心配や、夏だと虫が集まる原因になることがあります。LEDランタンは、こうした問題を解消してくれる便利アイテムです。天井に吊るしておくだけで車内全体を明るく照らし、虫が寄りつかないので夏でも快適に車内で過ごすことができます。

そもそもランタンには、オイルやガソリンなどを使う燃料系ランタンとLEDランタンがあります。両者のメリット・デメリットをまとめたのが、次の表になります。

  良いポイント 微妙なポイント
燃料系ランタン・明るい。光量が大きい
・暖かみのある雰囲気を醸し出せる
・火災や一酸化炭素中毒のリスク
・点火するまでに手間がかかる
・重め
LEDランタン・安全。火を使わないので一酸化中毒の心配もない
・消費電力が少なく、長く使用できる。
・軽量コンパクト
・好みの明るさに調整しやすい
・燃料系ランタンに比べると、光量が少ない
燃料系ランタンとLEDランタンのメリット・デメリット

燃料系ランタンが、室内で使用すると火災や一酸化炭素中毒のリスクがあることを踏まえると、車中泊にはLEDランタンが圧倒的におすすめです。

シャトルでのLEDランタン使用例

筆者のシャトルでのLEDランタン使用例をご紹介します。

メインで使用しているのは、直径7cm、厚さ4.5cmの充電式LEDランタンです。ライトの裏面にはマグネットになっているため、金属製のものにくっつけたり、裏面についているフックを使って天井から吊るすことも可能です。

片手に収まるコンパクトさ
後部座席のアシストグリップにきれいに挟まる

このLEDランタンの最大の魅力は、その軽力コンパクトさです。後部座席のアシストグリップにちょうどフィットする大きさで、自重で固定させることが可能です。アシストグリップに固定させると、いい塩梅で後部座席が全面的に明るくなります。

価格も千円前後と比較的安い上に、長期間利用してもライトの性能は落ちにくいので、はじめてのLEDランタンにはおすすめの商品です。

充電式LEDランタン


ポータブル電源は、持ち運びできるバッテリーで、蓄電された電気を様々な電気機器に供給可能な電源装置です。車内で家電を使用するために欠かせないアイテムで、夏の扇風機、冬の電気毛布やパソコンの充電などに利用できるなど、車中泊の幅を広げてくれるアイテムです。

車中泊でのポータブル電源のお役立ち場面として、次のような状況が想定されます。

暑くて寝苦しい

→ポータブル扇風機、クーラーの利用

寒くて寝られない

→電気毛布、電気あんかの利用

充電が無くなりそう

→スマホ、パソコン、LEDランタンの高速充電

お湯を沸かしたい

→小型ケトルの利用

この他にも、災害等の非常時にも頼れる電源として活躍できそうです。

また、自宅での充電以外にも、車のシガーソケットからポータブル電源への充電もできますので、外出先でポータブル電源の充電が枯渇したとしても、いざというときにも安心です。

シャトルでのポータブル電源使用例

筆者のシャトルでは、Jackery240を使用しています。Jackeryの中では最もコンパクトなモデルで、収納しやすく重宝しています。

主な用途は、夏場の扇風機の利用、スマホやパソコンの充電です。車中泊の旅をしながらパソコンの作業をしていることが多いので、パソコンの充電が高速かつ何度もできることには、特に便利さを感じています。

コンパクトな240サイズ

・ポータブル電源 Jackery 240

快適な車中泊を実現するためには、適切なグッズ選びが重要です。

特に記事内で紹介しました、車内の硬さや冷気対策に効果的なマット、保温性に優れた寝袋、そして外部の光や視線を遮るシェードは、基本中の基本となるグッズです。

さらに、騒音を遮る耳栓、明るい照明を提供するLEDランタン、そして車内で家電を使用可能にするポータブル電源は、快適性と安全性を高めるサポートグッズとして注目されます。

これらのグッズを上手に取り入れることで、車中泊特有の課題を解消し、安心して快適な滞在を楽しむことができます。初めて車中泊を試みる方も、まずは手軽に手に入るグッズから導入し、自分のニーズに合わせた装備を徐々に揃えていくのが望ましいでしょう。

車中泊は、自由な旅と暮らしのスタイルを実現する魅力的な選択肢です。自分の車に合ったグッズを選び、無理なく車中泊を楽しみましょう。

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